ファインセラミックス

ファインセラミックスの特性1

ファインセラミックスの特性1

機械構造用ファインセラミックスは、高硬度で耐磨耗性を持ち、切削工具材としても使われるような材料であるため、その4倍から5倍の硬さを持つダイヤモンド砥粒による研削で形状加工を行います。一般的に、硬度が増すにつれて研削加工が困難になると考えがちですが、同時に脆性的な性質も持つようになるために、加工そのものは、ダイヤモンドホイールを使用するば必ずしも困難ではありません。

セラミックス(マイカレックス、マコール、アルミナ、ジルコニア)

ファインセラミックスの特性2

ファインセラミックスが加工困難な理由は、その脆性的な性質により、除去メカニズムとしてクラックの発生が伴い、クラックに先導されるように砥粒刃先が導かれてしまうためです。しかしながら、高硬度でありながら靭性を帯びるような材料での高能率研削や塑性流動域でのナノレベルの仕上精度が要求される場合には、ダイヤモンドホイールや研削盤の選択、ドレッシング技術の向上、加工環境の整備など、1つ1つのファクターを十分に吟味して、超精密仕上げ面を得るためのノウハウを確立する必要があります。これらのことがファインセラミックスが難削材として位置づけられる所以です。

ファインセラミックス加工事例