医療機器分野

医療機器分野で使用される難削材部品

医療機器分野で使用される難削材部品

医療機器分野で使用される難削材部品としては、人工骨や骨をつなぎ合わせるラグプレート、ネジとして人体と親和性が高いチタンやステンレスが多く用いられます。また、薬品容器などにはステンレス、最近では金属の代替材として耐薬品性、耐熱性、耐衝撃性に優れるPEEKなどのスーパーエンジニアリングプラスチックの使用も増加しています。

医療機器への参入を図る機械メーカー、部品加工業

医療機器の国内市場規模は、2兆円程度を言われていますが、成熟した国内市場全体が人口の減少と共に低迷する中、高齢化の進展と共に今後安定的に成長が見込まれる分野として期待されております。これを受けて、医療機器への参入を図る機械メーカー、部品加工業は増加傾向にあります。
また、医療機器業界では、機械あるいは部品によっては、薬事法による制限を受けます。薬事法で医療機器あるいは、医療機器の完成品に近いサブアッセンブリとなる部品については、その製造にあたりQMSの許可やISO13485の認証が必要となります。

医療機器分野における難削材に求められるもの

医療機器分野では、チタンなどの難削性の素材が使用されるケースがある上、難形状品が多く、難削材の高い加工技術が求められます。また、業界で特徴的なこととして、品質管理基準が厳しく、徹底した管理保障体制が求められます。