難削材の定義と分類
定義や特性、材質の種類、分類など、難削材に関する基礎知識について、「難削材加工.com」(アイテック株式会社)がお伝えします。特に、材質にはさまざまな種類があり、特性によって分類されています。弊社に加工をご依頼いただければ、それぞれの素材・材料を、どのように扱えばいいのかなど、適切なご提案を差し上げられます。ぜひお気軽にご相談ください。
難削材の定義とは……?
材質自体が削りにくい、または、被削性が不明であったり、発火・引火がしやすかったりして、加工がしにくい材料・素材。これが、一般的な難削材の定義です。たとえば、ステンレス鋼・チタン合金・超耐熱合金は硬く、削るのが困難です。その他、切削データに乏しい新素材や、マグネシウムは非常に加工が難しくなります。以下で、代表的な難削材の種類とその特性をご紹介します。
特性 | 材質 |
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硬度が高い |
|
硬脆性がある | 超硬合金・サーメット・セラミックス・耐火煉瓦天然岩石・ガラス・単結晶シリコン・強化物質を多量に含有する複合材料のMMC(金属基複合材) 等 |
加工硬化性が大きい | Fe基/Ni基/Co基超耐熱合金(インコネル・ハステロイ・ワスパロイ)・ステンレス鋼・耐熱鋼・ステンレス鋼錆鋼・耐熱鋼鋳鋼・高マンガン鋼鋳鋼・球状黒鉛鋳鉄・オーステンパー球状黒鉛鋳鉄 等 |
工具と親和性が高い | Fe基/Ni基/Co基超耐熱合金(インコネル・ハステロイ・ワスパロイ)・チタン合金・ステンレス鋼・高速度工具鋼 |
高温強度が大きい | Fe基/Ni基/Co基超耐熱合金(インコネル・ハステロイ・ワスパロイ) |
熱伝導率が小さい | チタン(Ti)・チタン合金・超耐熱合金・ステンレス鋼・純ニッケル・ 高マンガン鋼 等 |
材料強度が大きい | ダイス鋼・マルエージング鋼 等 |
アブレシブ物質を含む | 焼結鋼・高速度工具鋼・高Siアルミニウム合金・FRP (Fiber Reinforced Plastics)・強化物質を多量に含有する複合材料のMMC(金属基複合材) 等 |
延性が大きい | アルミニウム・純銅・無酸素銅・純鉄・純ニッケル・コバール・アルミニウム合金・銅合金 等 |
難削材が求められる理由
日本の“ものづくり”に求められる高機能・高品質。それを実現するためには、難削材の加工が避けられません。そして、これをクリアすることが、高付加価値をもたらし、国内製造業の競争力向上へと役立ちます。
<対応エリア>
難削材加工.comで対応エリアしましては、全国になります。
●関東エリア(群馬、埼玉、栃木、東京、神奈川、茨城等)
●東北エリア(福島、山形、宮城、岩手、青森)
●東海エリア(静岡、愛知、岐阜、三重)
●上信越エリア(山梨、長野、新潟) など