チタン(Ti)
チタン(Ti)の特性1
チタン(Ti)とその合金は他の金属材料と比較して、耐食性、耐熱性、引張り強さ、軽量など、優れた特性を持っています。
チタン(Ti)の用いられる業界
この特性を利用して、材料コストが高い時代から、航空機、宇宙用機器、原子力発電関連などの分野に利用されてきました。近年では、材料コストの低下とともに需要が高まり、広くその用途を広げています。
チタン(Ti)の特性2
金属材料としてのチタン(Ti)の3大特徴としては、「軽くて」「強く」「腐食しにくい」と言われています。しかし、チタン(Ti)を切削加工する場合、その優れた材料特性が原因となって、工具寿命が短くなる、切り粉が発火しやすいなどの問題があり難削材として位置づけられています。チタン(Ti)は、熱伝導性が悪く、切削工具の主成分と切削温度域で合金化する傾向や、化学反応を起こす傾向が強くなります。また、切削時の切り粉が原因となって“びびり”を発生させ工具を異常磨耗させることもあります。これらの現象がチタン(Ti)やチタン合金が難削材である所以です。
チタン(Ti)の取り扱い
したがって、チタン(Ti)およびチタン合金を切削加工する場合には、切削速度を遅くして切削温度を下げる対策と同時に、剛性の大きな切削機械と適正な工具を用いることが必要となります。
チタン(Ti)加工事例
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センサシュー(Ti)
チタン(TB340)φ35×70 -
ピン(Ti)
チタン(Ti-6AL-4V)φ4.8×75 -
アタッチメント(Ti)
チタン (Ti-6AL-4V)φ16×55 -
ホルダー(Ti)
チタン (Ti-6AL-4V)φ18×40 -
アタッチメント
チタン(Ti-6AL-4V)φ18×75 -
軸
64チタン(Ti)φ25×80